『ガブッチ』(株式会社ハ・ン・ド)はNintendo Switchのダウンロード専用ソフトとしてリリースされた、パズルアクションゲームです。
ゲームのルールはとても簡単
プレイヤーが操作するガブッチは、ボタン1つで白と赤を切り替えられます。白のガブッチは白いブロックを、赤のガブッチは赤いブロックを食べることができるので、基本的には邪魔なブロックを食べながらゴールのハートを目指すだけという単純なルールです。
細かなルールや例外もないので、余計なことを考えずステージのゴールを目指すことだけ集中してプレイできます。
ルールについては公式ページでわかりやすく説明されていますので、これを見ていただくほうが早いです。一目瞭然でわかる単純なルール。これが『ガブッチ』の一番の特徴であり長所ですね。
各ステージも1画面に収まる広さなので、ちょっとした空き時間に遊ぶのにも向いていますし、他のゲームで疲れたときの気分転換にも最適な1本です。
ガブッチは「パズル」ではなく「パズルアクション」
先ほどガブッチは同じ色のブロックを食べられると説明しましたが、より正確にはガブッチはブロックを「食べることができる」のではなく「食べてしまう」のです。
また、ガブッチはジャンプすることができますが、ジャンプは必ず一定の高さを飛んでしまうことになります。ボタンをちょっと押したときは小ジャンプ、長く押せば大ジャンプという使い分けがありません。
この2つの要素が、『ガブッチ』を単なる「パズル」ゲームではなく「パズルアクション」ゲームとして面白くしている要素です。
ゴールに進むためには、足場となるブロックが必要です。この足場のためのブロックを残しておきたいのに、同じ色のブロックだとガブッチは触れたたけで食べてしまいます。
そのため、いかに足場となるブロックだけを残しつつ、それ以外の邪魔なブロックを食べながら進むことができるか。場合によってはジャンプ中にガブッチの色を切り替えつつ動かすことも必要になってきます。
動画で見ていただくほうがわかりやすいですね。
ステージによっては、ジャンプ中に赤に変えてブロックを食べた瞬間、すぐ白に戻すといった瞬時の作業を求められることもあります。
とはいえ、使うボタンは非常に限られているので、アクションが下手でも何度かチャレンジしていれば大抵のステージはなんとかなります。
チャレンジ中に「いやまてよ、こんな細かな操作しなくても、こっちから食べれば楽にクリアできるかも?」と新たなルートを思いつくことも。
パーフェクトを狙うと、よりアクション性が上がる
ステージは12個ごとに1つのワールドに分けられています。最初のワールド1は入門編なので、そこまで悩まずとも適当に遊んでいるうちにノリでクリアできてしまうレベルです。
ところが。これまた『ガブッチ』のシンプルなれど絶妙な要素の1つですが、ステージは単にクリアするだけでは「パーフェクト」がもらえず、
- ガブッチを満足させた(ちゃんと食事させた)
- いろの変更を最低限に抑えた
を達成してこそ、ステージクリアの際に「パーフェクト!」扱いしてもらえます。
↓単にクリアしただけではガブッチが満足しない
ガブッチを満足させ、しかも最小限の色チェンジでパーフェクトを狙おうとすると、ワールド1でも手応えがだいぶ上がってきます。
ステージを一度でもクリアすると、それまでシークレットになっているパーフェクト達成に最低限許されている色の変更回数がオープンになりますが、それを見るたびに「え!?そんな少ない回数でクリアできるの?」という驚きが訪れて、ついついパーフェクトを狙ってしまいたくなります。
つい策略に乗せられてしまう、イイ感じの作りです。
『ガブッチ』のステージ数は全部で180!
『ガブッチ』のステージ数は、全部でなんと180も用意されているとのこと!ということは、ワールド15まであるということでしょうか。(←まだ全ステージクリアしていないのデス)
最初のワールドはパーフェクトを達成しながら進めることができても、ワールドが進むほど、どんどんパーフェクトの達成が難しくなっていきます。
というよりも、ステージが進むごとに「これ、どうやったらゴールまで行けるの?」と、まずはクリアすること自体、試行錯誤することに。
『ガブッチ』のステージ数は180ありますが、クリアするだけの180ステージに加えてパーフェクトを取るための180ステージという二面性があるので、全部で倍の360ステージあるとも言えますね。
ステージを作るコンストラクション機能も
そして全てのステージをクリアしてしまっても、『ガブッチ』にはステージを作る機能もあるので、より難易度の高いステージを自ら作り出す楽しみ、より見栄えにこだわったステージを作り出す楽しみも。
惜しむらくは、作ったステージを気軽に他のプレイヤーとシェアできないことかな。
クリアできないステージは飛ばすこともできる
途中、どうしてもクリアできないステージに行き当たったときでも、『ガブッチ』はある程度のステージ数をクリアするごとに、先のワールドが前倒しでオープンになる仕組みになっています。
そのため、詰まったらそのステージをいったん保留して、他のステージから先にクリアして後で戻ってくれば、そのときには新たなテクニックや解放が身についていて、あっさりクリアできることも多いです。
慣れてくると、しだいに足場として残すべきブロックが浮き立って見えるようになるのも、面白いところですね。
たとえ浮き立って見えてきて「謎は全て解けた!」と叫んでも、それを実現する操作に難儀することも多々ありますが・・・。
基本的なテクニックはメニューでも確認可能
ガブッチのルールは赤と白の色を切り替えるほか「食べる」か「ジャンプする」しかないので、遊んでいるうちしだいにテクニックが身についていきます。
さらに、基本的なテクニックについてはメニューで紹介されているので、実際の動きとともに確認することができます。慣れないうちは、これを見ておさらいすると良さそうですね。
シンプルさの中でゲームが確立している
以上、Switch向けパズルアクションゲーム『ガブッチ』の感想でした。
既に触れたとおり、ゲームのルールがシンプルで覚えやすく直感で理解しやすい作りであるにも関わらず、ゲーム自体はかなり手応えがあって個性が確立しています。
じっくり、連続でステージをクリアしていくのもいいですし、他のゲームの合間の気分転換にも向いています。
そしてガブッチのキャラクターもシンプルだけど愛着が湧いてくるかわいいヤツ。上の画面をあらためて見てください、メニュー画面であっても画面下で常になにかやってるガブッチが確認できるはず!音楽も脱力系で雰囲気とマッチしてます。
『ガブッチ』、子供も大人も安心して楽しめる良作です。